【Z900RS】フロントホイールクランプ購入レビュー|リンク周りをタイヤ接地状態で本締めしたい理由
サービスマニュアルやリンクプレートの説明書に大体書いてある、
「タイヤを地面に接地した状態で本締め」や「リアタイヤを下ろしておく」の説明書き。
ですがメンテナンススタンドだとリアタイヤが浮いてしまいますよね。
そこで今回は、フロントホイールクランプを購入して、タイヤが地面に接地したまま作業できる環境を作ってみました。
実際に使ってみた感想と、なぜタイヤが地面に接地状態(1G)で本締めしたいのかを記事にしました。
・リンク周りをタイヤ接地状態(1G)で本締めしたい理由
・1Gとは何か?
・メンテナンススタンドでは何故出来ないのか
・フロントホイールクランプのメリットと注意点
リンク周りを「タイヤ接地状態」で本締めしたい理由
サービスマニュアルや社外リンクプレートの説明書大体書いてある、
「タイヤを地面に接地した状態で本締め」
の説明書き。
Youtubeで予習してる段階では、大体の方がリアのメンテナンススタンドで本締めをしていたので、僕もそのまま参考にして本締めしていたけど、その一文がやたら気になってしまい
会社の元メカニックのおじさんに聞いてみました。

タイヤを地面に接地した状態で本締めしなきゃいけない理由って何かあるんですか?ジャッキ外してリア側のメンテナンススタンドかけたまま本締めじゃダメですか?

足回りは基本的に1Gかけた状態で本締めするのが基本だよ。
厳密に言えば、1G+ライダーが乗ってる状態で本締めするのが一番良いんだよ。
という事で、1Gとは?何故1G状態じゃない時に締めると良くないのか深堀りして聞いたり調べたりしてみました。
タイヤ接地状態(=1G状態)とは?
整備記事などで出てくる「1G(いちジー)」とは、簡単に言うと
バイクが地面に接地していて、車体の重さがサスペンションにかかっている状態のことです。
- タイヤが地面についている
- バイクの重さでサスが少し沈んでいる
- バイクが「普段走っているときに近い姿勢」になっている
この状態が1G状態です。
逆に、メンテナンススタンドなどでリアを浮かせると、
リアサスは伸びる方向に動き、1G状態ではなくなります。
このように荷重が抜けた状態は一般的に0G(ゼロジー)と呼ばれますが、
厳密には完全な0Gとは限らないものの、少なくとも0G寄りの状態になってしまいます。
リンク周りやサス周りのボルトは、締め付けた瞬間に部品の位置関係が決まります。
そのため僕は、普段の姿勢に近い1G状態(タイヤ接地状態)で本締めしたいと考えました。
なぜリンク周りはタイヤ接地状態(1G)で締めたいのか
僕も今まで気にせずリアのメンテナンススタンドを使って締めてましたが、とくに今まで問題は起きていませんでした。
しかもZ900RSのリンク周りはブッシュタイプでは無いため、1G状態じゃないと捻れてしまう!なんて事もないし誤差の範囲かと思います。
が、リンク周辺は下手したら命の危険もありますので、メーカー指定の説明書通りの方法で取り付けしたいのと、自分で触るなら整備の基本に沿っていく方が安全安心ですし、バイクにも優しいと思うのでおすすめします。
理由1:締め付けた瞬間に部品の位置関係が決まる
リンク周り(リンクプレート・リンクロッド・ボルトなど)は、
締め付けによってベアリングやカラー(スリーブ)の位置関係が固定されます。
このとき0G状態だと、普段の姿勢とは違う角度・位置で固定されることがあり、
そのまま1G状態になったときに、
- 部品がわずかに突っ張る
- 動きの初期が渋く感じる気がする
- 余計なストレスが残る可能性がある
…という考え方があります。
理由2:サスが自然に動く範囲で固定したい
サスやリンクプレートは、走行中に上下して常に動いています。
なので「普段に近い姿勢(1G状態)」で締め付けるほうが、
自然な動きの状態で組み付けられます。
理由3:サービスマニュアルやリンクプレートの説明書で指定してるから
サービスマニュアルやリンクプレート、ロッドの説明書では必ずと言っていいほど
「タイヤ接地状態で締め付け」と指定されています。
タイヤが接地してない状態で本締めすると、タイヤが接地した状態になると各パーツに負担がかかるかもと思ったら、指定通りタイヤ設置状態で締めるのが安心だと考えました。
メンテナンススタンドだと1G状態は作れない

僕も使ってる、このタイプのメンテナンススタンドがポピュラーだと思いますが、このタイプのスタンドだとタイヤが浮いてしまうため、1G状態を作る事は難しいです。
逆にタイヤが回ることでメンテナンス性はいいのですが、1G状態で本締めなどする時は不向きです。
フロントホイールクランプ購入レビュー|アストロプロダクツFC398

というわけで、リンクプレートやロッドの交換ついでに
「基本、足回りは1G状態で本締め」
を学びましたので、これは今後も必要な場面あるぞと思ったので
アストロのフロントホイールクランプFC398を購入しちゃいました。
今回購入したフロントホイールクランプはこちらです。
※このリンクはアフィリエイトリンクを使用しています。
メーカーはアストロかToolsIslandで悩みましたが、普段アストロの工具をよく使ってるのでこちらにしました。
こちらがアストロプロダクツFC398のスペック👇️
| 対応タイヤサイズ | 対応タイヤ幅 |
| 16~18インチ | 110~130mm |
Z900RSのフロントタイヤは17インチのタイヤ幅120mmなのでバッチリ対応しています。
フロントホイールクランプは大体どれもこんな形をしていて、組み立て自体はとても簡単です。
組み立てにかかる時間は、説明書読みながら大体30分くらいでした。
実際にフロントホイールクランプを使用してみた

フロントホイールクランプ目掛けてバイクを押すと、レールがシーソのように起き上がりロックされました。
1.タイヤをクランプのレールに入れる
2.タイヤが前に転がると、クランプの前側のプレート(受け)が起き上がる
3.その状態でタイヤが前後から挟まれて動けなくなる
結果として、バイクが自立するという仕組みです。




左側にストッパーがあるので、クランプ後はロックをかけておくと万が一の事が起きても安心です。
クランプに乗せる時は、軽く勢いをつけて乗り上げるようにクランプに乗せます。
ここは少し慣れが必要かもしれませんが、数回やれば慣れました。(リアのメンテナンススタンドを一人でかけるよりは慣れるの早かったです。)
下ろす時は、フロントを沈ませて引く感じで、こちらも軽く勢いをつけて下ろします。
セパハンよりバーハンドルの方が出し入れしやすいかもしれません。
リンク周りのボルトを本締めしてもフラつかない安定感!
前タイヤをクランプするだけで、こんなに安定感あるのか…っていうのが正直な感想でした。
普段はリアメンテナンススタンドをメインに使ってたので、タイヤが浮いてなくても安定して直立してるのが、驚きでした。
1G状態で本締めをしても、全然グラつかず、かなり安定してる事がわかりました。
リンクロッド下・リンクプレート3点を45Nmで締め付けたら、
ある程度グラついたりするかなと考えていましたが、リアメンテナンススタンドと同じくらい安定感がありました。
リアのメンテナンススタンドをかけるのも超簡単に!

皆さんリアのメンテナンススタンドをかけるとき、1人だと結構怖くないですか?
- フロントブレーキをロックして・・・
- リアメンテナンススタンドの照準をセンターに合わせて・・・
- バイク直立するように片手で起こして
- スタンドがズレてないか確認して
- ヨイショ!って感じで上げる
僕は最初は一人でメンテナンススタンドかけるの結構怖かったです。
しかし!このフロントホイールクランプに乗って車体が直立してる状態なら、何も気にせず倒す心配なく落ち着いて照準合わせてメンテナンススタンドかけるだけ。
今までの苦労なに?ってくらい簡単にリアメンテナンススタンドがかけられます。
リアのメンテナンススタンドを1人でかけるの苦手な方には特におすすめかもしれません。
まとめ
今回は、リンク周りをタイヤ接地状態で本締めしたくて、アストロのフロントホイールクランプ(FC398)を導入したレビューを書きました。
メンテナンススタンドで車体を浮かせると荷重が抜けてしまい、タイヤ接地状態(1G)での締め付けが難しくなります。
その点、フロントホイールクランプはタイヤが接地状態のまま前輪をしっかり固定し、バイクを直立させるので作業がしやすく、リンク周りを本締めする時の安心感がかなり上がりました。
また、リアのメンテナンススタンドを一人でかけるのが怖い人にも特におすすめできます。
今後も足回り整備をするなら、ホイールクランプは持っておいて損のないアイテムだと思いました。
それでは、リンク周りの「タイヤを接地して本締め」の解決になれば嬉しいです!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
ではまた!

