【Z900RS】自分でできるオイル交換!必要な工具・手順・費用・オイル量など徹底解説
Z900RSのオイル交換は、手順さえ間違えなければ自分で行うことが可能です。
ディーラーやバイク用品店に依頼するよりも費用を大幅に抑えられ、愛車を理解する良い機会にもなります。
この記事では、Z900RSのオイル交換に必要な情報(工具、手順、費用、オイル量)を全て解説します。
この記事でわかること: オイル交換のやり方、正確なタイミングでオイル量を確認する解説、適切なオイル量、必要な部品、手順、費用。
1. 準備編:必要な工具と部品リスト
自分でオイル交換を始める前に、必要なものを全て揃えましょう。
1-1. オイルとフィルター、消耗品
| 部品名 | Z900RSの指定/推奨規格 | 備考(記事内で使用した商品名) |
| エンジンオイル | 10W-40(推奨)/API SE級以上 | Vent Vert冴速を使ってます |
| オイルフィルター | 純正品番または互換品 | 純正オイルフィルタ-16097-0008 |
| ドレンワッシャー | 12mm(純正推奨) | 毎回交換を推奨。 |
| 廃油処理箱 | 4.5L以上(オイル量に合わせる) | 地域のゴミ出し規定に従って処理。 |
僕はいつも、一個づつ揃えるのも面倒なので、このZ900RSオイル交換セット(エンジンオイル、オイルフィルター、ドレンワッシャー、ポイパック(廃油処理箱))が同梱された、オイル交換フルセットを毎回購入しています。
冴速じゃなく、違うオイル入れたいとかではないなら、1個1個の注文間違えとかも無いしとてもオススメ!
1-2. 必要な工具類
| 工具名 | 用途 | 規格・サイズ |
| トルクレンチ | ボルト締め付けトルク管理用 | 必須。ドレンボルトが29Nm オイルフィルターが17Nmなので測定範囲可能な物を用意。5~60Nmのトルクレンチなど。 |
| ドレンボルト用ソケット | ドレンボルトの着脱 | 17mmのソケット |
| フィルターレンチ | オイルフィルターの着脱 | 64mm14面の物を使用 |
| その他 | パーツクリーナー、ウエス(布)、軍手、受け皿など |
2. 実践編:オイル交換の手順
2-1. 下準備と古いオイルの排出
- 暖機運転: 5分ほどエンジンをかけて暖気して、オイルを温めて抜きやすくします。
- 古いオイルの排出: 廃油処理箱をセットします。
- ドレンボルトを緩める: ドレンボルトを外し、オイルを排出します。(外したドレンボルトはパーツクリーナーで綺麗にしておきましょう!)

2-2. オイルフィルターの交換(必要な場合)
- フィルター取り外し: フィルターレンチを使い、オイルフィルターを回して外します。(残りのオイルが垂れます)
- 新しいフィルターの準備: 新しいフィルターのゴムパッキンに、抜いたオイルを薄く塗ります。
- フィルター取り付け: 手で締めて、トルクレンチで17Nmで増し締めします。

2-3. 新しいオイルの注入と最終確認
- ドレンボルトを取り付け: ドレンボルトに新しいドレンワッシャーをセットし、トルクレンチで29Nmで締めます。
※ドレンワッシャーは基本使い捨てなので新しいのを! - 新オイルの注入: サービスマニュアルに記載されてる量は、
オイル交換のみ→3.3L
フィルター込み→3.8L
ですが、3L入れてからは点検窓を見ながら補充していくことをオススメします。この項目についてはこちらで詳しく理由を記載します。 - エンジン始動とオイル循環: エンジンをかけ、3~5分ほどアイドリングさせ、オイルを循環させます。
- 正確なオイル量の確認
エンジンを止めて5分~10分後、車体を垂直にした状態で窓からオイル量がアッパーとロウの真ん中から少し上位にあるか確認します。足りなかったら少しづつ足しましょう。
オイルを入れる量についてカワサキプラザのメカニックさんに言われた事
僕は毎回フィルターも交換するので、オイル交換時は規定量の3.8L入れてましたが、カワサキプラザのメカニックさんに点検で見てもらったら「エンジンオイル入れすぎかもしれないです。。。」と言われた事があります。
キッチリ3.8L測ってるんだけどなぁと思ってたら、「完全にオイルは抜けきらないので規定量入れると入れすぎになるかも、アッパーとロウの真ん中くらいがベスト。点検窓を見ながらやるのが一番良いです。」とカワサキプラザのメカニックさんに教えてもらいました。
ネットを見てると結構アッパーギリギリまで入れてる方が多かったので、それを参考にしていましたが、今は真ん中より少し多いくらいにしています。

今思えば自分でオイル交換するようになって、夏なのに白煙が出たりしてたのは、オイル量が多すぎたからか?なんて思います。(違うかもしれないけども!)
点検窓の半分にしてからは一切なくなりました。
正確なタイミングでオイル量を確認する!
①新しいオイルを入れ
②エンジンをかけて暖気し、
③エンジンを止めてから
5分~10分後のオイル量で確認するのが正確なタイミングです。
エンジンを止めてから5分~10分待ってからオイル量を確認するのは、新しいオイルがエンジン内部全体からオイルパン(オイルが溜まる最下部の場所)に完全に落ちきるのを待つためです。
この待ち時間がないと、正確なオイル量を測ることができません。
また、エンジンを止めた直後は、エンジンの上部や途中の経路に大量のオイルが残ったままになっています。
この状態でオイルレベルゲージを確認しても、オイルパンに溜まっている量が少なく表示されてしまうため、「オイルが足りない」と誤った判断をしてしまい、規定量以上にオイルを追加してしまう危険性があります。
車種やオイルの粘度、外気温によってオイルが落ちきる時間は多少異なりますが、一般的に5分から10分程度待てば、ほぼすべてのオイルがオイルパンに戻るとされています。
走行直後はオイルが非常に熱いため、火傷の危険もありますし、粘度が低いのですぐに落ちきりますが、安全のためにも少し時間を置くのが一般的です。
この「5分待つ」という工程は、オイル交換後のオイル量確認の精度を上げるために、非常に重要なステップとなります。
バイクを垂直に立ててオイル窓を確認する方法
メンテナンススタンドを持って居れば使うのが簡単ですが、持っていない方はスマホで動画を撮って確認する方法が簡単です。
点検窓あたりが映るようにスマホをセットして、後は跨がってバイクを起こすだけで簡単に確認が出来ます。
3. 費用の比較!DIYとプロ依頼でこれだけ節約出来る!
| 項目 | 自分でやる場合(目安) | プロに依頼の場合(目安) |
| オイル代 | 5,000円〜7,000円 | 4,000円〜10,000円(工賃に含む場合あり) |
| フィルター・ワッシャー代 | 1,500円〜2,500円 | 1,500円〜2,500円 |
| 工賃 | 0円 | 2,000円〜4,000円 |
| 合計 | 約 6,500円〜9,500円 | 約 9,500円〜16,500円 |
プロに頼む安心を得られると考えれば、この差額は安いかもしれません。
ただ、自分で自分のバイクを少しでもメンテナンス出来るようになれば、もっとバイクライフが楽しくなったり、浮いたお金で別のパーツを変えたりしますよね!
まとめ:安全第一で愛車をメンテナンスしよう
僕も最初は何も出来ませんでしたが、1個づつメンテナンスやカスタムをして少しづつ出来るようになってきました。
これがまた、とても楽しい!後は不調の原因などなんとなくわかったり。
相棒感が出るのもとてもイイ!!もしよかったら挑戦してみてくださいね。
それではまた!

